2011年02月15日

仰げば尊し

撮りたいものがある。だから死ねない。
目標にしたい人がいる。だから、頑張ろうと思う。


ジャック・ラカンの定義を借りると、
師とは、「自分が知らないことを知っていると想定される主体」のことだそうだ。
相手は「私」が知らないことを知っていそうだ、それはどんなものか。
そう思った瞬間に、「私」は相手に決定的に敗北しているのだという。
これは「相手の謎」という「既にそこにある(と私が想定している)事象」を、決定的な遅れをもって追うということに他ならないからだ。

私には、写真で師匠と仰ぐ人がいる。

師匠と私の網膜の機能には多分差がない。
身長差もそれほど大きくはないから、景色を見たときの「映像」の差異もあまりないはずだ。
師匠に言わせると、カメラのスペックにもあまり差はないという。

それでいて、実際に撮った写真におけるこの差はなんだ。

正直、師匠の技量には全く太刀打ちできない。
眼も腕も、被写体に対する心のありようすらも。

師匠の写真を見たとき
「この人は写真のすげえ腕がある。その秘密はなんだ?」と私は思ってしまった。
その瞬間に、師匠は師匠になってしまったといっていい。

実は師匠は何も持っていないのかもしれない。
実はいーかげん極まりなく、思いつきで写真を撮っているのかもしれない。

それでも、一度師匠に謎を見てしまった私にとって、永遠に師匠は師匠なのだ。

師匠と同じ地平に立つためには、師匠の腕を理解し分析しおのれに再構築するだけでは足りない。
それだって大仕事だとは思うのだが、それは模倣という段階であり、
まだまだ師匠が先を往く状態を脱却できていない。

師匠に胸を張って写真を見てくださいと言えるようになるには
師匠と違う仕方で、つまりは私にしかできない仕方で、写真を撮るしかない。

一体いつになればその地平に立てるのか
正直言って見当もつかない。

おのれの腕に何度絶望すれば足りるのかもまったく知れない。
何度でも、此岸にてのたうちまわるしかないのだろう。
posted by 夕顔 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

ソウルフードかもしれない

風が語りかけますと言われたら。
あなたはどんな言葉を続けますか?


もちろん正解はこれ。はい埼玉県民の皆さんご一緒に!


せーの

うまい、うますぎる。十万石まんじゅう


で。

数日前から十万石まんじゅうが食べたくて仕方ない。
別に味は普通のまんじゅうだし
例えば群馬県民に「草津の温泉まんじゅうとか高崎銘菓『だんべー』と比べてどう違うのか」と問い詰められても

・皮が白い
・形が違う(楕円形)
・甘さ控えめ
・まんじゅうに十万石の焼印が捺されてる
・パッケージのイラストはあの棟方志功先生がお描きになっている

くらいしか違うポイントはない。

しかし。だがしかしですよ。
埼玉出身者は。
少なくとも、私と同世代か、それ以下の年齢層の埼玉県出身者は。

幼いころから、十万石まんじゅうのCMをテレ玉で刷り込まれていると言っても過言ではない。多分。

しかしここは群馬。そうそう簡単に埼玉銘菓は手に入らないのであります。

せめて通販してくれないかなぁ…と、十万石まんじゅうのサイトを探していて、こんなん見つけてしまいましたー。

こんなん
↑ニコニコ動画。視聴にはアカウントが必要です。

ちなみに、本家(?)十万石ふくさやさんのウェブサイトはこちら

風が語りかける埼玉銘菓、さいたまに縁がない方もいかがですか?
posted by 夕顔 at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月09日

4月8日の桜

何の根拠もなく、ちょっと前まで全国の公立の学校の入学式は同じ日に行われるものだと本気で思っていました。
東京に勤務してはや5回目の春になったわけですが、東京では(少なくとも現在勤務する某T区では)入学式は4月6日に行われるようです。
そのことを知ったときはちょっとしたカルチャーショックでした(笑)

埼玉では、知っている限り公立の小中高校の入学式は4月8日に行われます。
だから埼玉生まれで埼玉育ち、高校までしっかり公立に通ったわたくしにとって、4月8日とは入学式の代名詞に他なりません。
まあ、今年は8日が日曜なので、入学式は9日になっちゃうんですけどね。

で、入学式といえば桜がつきものですが、今年は暖冬の影響で桜の開花が例年よりも早かったもので、下手したら入学式にはもう散ってしまっているのではないかなどと、今年入学する子供もいないくせに妙に心配してしまった夕顔でありました。
いや、だってほら小学校って正門のそばに必ず桜があるし。
うっかり葉桜になってたら、舞い散る花びらのかわりにボトボトとアメリカシロヒトリの幼虫とか降ってきそうで嫌じゃないですか。そんな入学式、絶対トラウマでしょ?(←心配するポイントが違うだろ)

というわけで。
4月8日と言えば入学式、入学式と言えば桜の花。
つまり4月8日には桜がつきものという三段論法が成り立ちますね?
で、『さくら』といえばこの人だろうとばかりに、行ってきました森山直太朗ワールドツアー2007。
もちろん開催は昨日4月8日。ってなんか展開が強引ですか、そうですか。

会場は群馬県民会館。ええ生直太朗見たさ聞きたさに前橋行きですよ。ええ片道2時間ですよ奥さん(汗)
総席数2000強。空席ほぼなし。
なんか30代後半以上の女性が目立つなあと思っていたんですが、直太朗ったら(呼び捨てかヲイ)2006年度の合唱コンクールの課題曲を作ったってことで、今回のツアーでは、会場ごとに地元の中学生(公募で希望団体を募ったらしい)とともにその課題曲「虹」を歌うという、なかなか地域密着な企画があったんですね。
つまりその妙齢の女性達は、出演する中学生達のお母様が多く含まれていたわけですね。
って考えたら(考えなくても)わたくしもその30代後半以上の女性のひとりなワケですが、そこはスルーの方向で。

で、感想。

すみませんもう二度とCDの飛ばし聴きはしません(土下座)

実はわたくし、森山直太朗のメジャーリリースCDはほとんど所有しています。
しかし。
これは彼のCDに限ったことではないのですが、わたくしは気にいった曲だけをピックアップしてエンドレス再生、つまり飛ばし聴きをするという悪癖があります。
CDを持っている以上ライブで演奏される曲もほとんど聴き覚えがあるものばかり。
なのに。
飛ばし聴きをするために、歌える曲は5曲くらいしかないのですわ(汗)

すみませんすみません。ホントごめんなさい。
2階席だったんですけど、1階前半分の皆様による一曲目から立ちまくりってノリを半分羨ましく見てました。ごめんなさい。

感想その2。
Q.O.L(Quality Of Life)って言葉を「人生の意義」と訳したことに、彼の言語センスのすばらしさを感じました。
医療関係者にとって、そして介護関係者にとってQ.O.Lはしばしば「生命の質」「人生の質」と解釈され、「(患者あるいは要介護者が)いかに生きるか」というテーマ(たとえばがん告知やインフォームドコンセント、在宅介護など)を語るときに不可欠な視点とされます。
でもなんかね、わたくしはこの言葉が嫌いだったんですよ。
「生きる」って言葉の重さが嫌で。
だからこそ、「僕のQ.O.Lは、ここ(舞台)に立つことにあります」と言い切った直太朗に非常に好感が持てたし、大袈裟に言えば肩の荷がおりた気がしたのです。ああ、そういう見方もアリだよな、と。

ライブというのは双方向性のイベントで、アーティストがただ表現(パフォーマンス)をぶつけているだけではありません。
パフォーマンスを受け止める観客がいて、受け止めたことによる反応があって。
そうして成り立っていく空間なんだなと、なんかしみじみ思ってしまいましたですよ。

そうして余韻を抱えて会場を出た途端、叩きつけるような大雨&雷が!
群馬特産の米はごろぴかり。そうここ群馬は雷の名所でもあったわな、確かに。


…生きとし生ける全ての物へ注ぐ光と影
花は枯れ大地は罅割れる そこに雨は降るのだろう…

       

なんだか直太朗の「生きとし生ける物へ」の一節が、妙な具合でリンクしたように感じた夕顔でした。



え?なんかタイトルとずれてますって?

いいんですライブでちゃんと「さくら」は聴けたんだから(笑)
posted by 夕顔 at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月07日

今更ながらセッション反省会

気がついたら新年も7日、ありゃまぁ七草粥じゃないですかっ。
つーわけで気を取り直しまして。
あけましておめでとうございます、夕顔です。
遅すぎです。実は年賀状もこれから書くってことは相当ナイショです(汗)


で。


もう先月(つーか昨年)になってしまうわけですが、クリスマスセッションは大好評でした。
出来のほうは…まあプロのようにいくわけもなく(つか、そもそも素人集団ですし)。
それでも練習の惨状を考えればまるで別の集団のように本番の出来はよく、わたくしのように十数年のブランクを乗り越えた者的には、ブラスの魅力に再びはまりそうな予感。
実はレパートリー増やそうと狙ってるのはここだけの話ですが(笑)。

当日のことを少し振り返ってみようかと思います。
実は当日、メンバー8人中5人が夜勤明けというとんでもないシフトだったわけですが、これは交代勤務制の宿命のようなものです。
同じ施設に勤務する以上、介護7人看護1人が一気に休みを請求しようものなら、まず勤務自体が成立しません。本業に穴を空けておいて、セッションもへったくれもあったもんじゃないわけです。
本番前日の24日、勤務前の申し送りで「これで急変とかあったら、夕顔さんトロンボーン抱えて救急車に乗ってたりして」という冗談で盛り上がっていました。
夜間の急変時、看護師が救急車で搬送先の病院まで同行することがあるからこそ成立するブラックジョークだったのですが、明けて25日。見事に事件は起こりました。

朝6時前から嘔吐し始めたばーさまの吐物が、見ている前で透明→淡褐色→褐色→鮮紅色に変わるという、なんつーかスリルとショックとサスペンスに満ち溢れた事態です。

ええもう、どう見ても吐血です。
本当にありがとうございました…などとボケをかます余裕など当然あるわけもなく、救急車を呼んだりご家族に連絡をしたりと非常に忙しい朝でした。
しかもご家族のご都合が悪く、なかなか搬送先の病院においでいただくことが出来ないという状態。(←結構よくある話なんですよね。)
結局、救急車に同乗したわたくしが施設に戻ってこられたのは、午前10時半でした。
楽器こそ持っていかなかったものの、見事にブラックジョークが現実化したわけで(汗)
しかも搬送の影響で終わっていなかった記録もあり、地下からかすかに響いてくる練習の音を聞きながらただ焦るわたくしだったのでありました。

11時頃、記録終了。
そこから練習です。
冷えきった楽器、寝不足の頭と悪条件が重なっているのでいい音なんか出るはずありません。

「いーじゃないですか、やるだけやったんだし、どうせプロじゃないんですから」と言ったのは、本番直前のこの期に及んでまだ付点音符の意味が判っていないというツワモノなソプラノサックス。

つーか、合奏練習で音が合わなかった原因の8割強は あ な た で す か ら!(笑)
彼が、ほぼ全員からのツッコミを喰らったことはいうまでもありません。


しかし、何かの神が降りてきていたのか、はたまた(隠れた)実力だったのか、終わってみればミスらしいミスもなく、観客たるゲストのみなさまの中には感動のあまり涙ぐむじーさまもいたという最高の結果。


これだから、楽器とはなかなか縁が切れないんだよね。


発表の時。苦しんだ分だけ、あるいはそれ以上のカタルシスがあるのが合奏。
一度そのカタルシスと快感を知ってしまったら、中毒患者になることは請合いです。


今回誘ってくれたバンマスこと部長Sと、部員のみんなに感謝。
そして、きちんと音を出してくれた楽器にも感謝したいと思います。
posted by 夕顔 at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月27日

トロンボーン

久しぶりに楽器吹いてクチビルが痛い夕顔です。

さっき投稿したばっかで何なんですが(笑)
来月、施設で開催するクリスマス会で、十数年ぶりに楽器演奏することになってしまいました。

最後に演奏したのが20歳のときで、それきり母校吹奏楽部のOB会とも縁を切っていました。
遊びでちょっと音を出したことはその後もありましたが、合奏するのはそれ以来はじめてです。つか、最後に音出したのももう7年前だし。

今回セッションすることになって、なんか嬉しくて。
楽器、新しく買っちゃいました(笑)


テナーバストロンボーンなんですけど。

高校で吹いていたのはバストロンボーンなんですが、今更そんな低音を出す自信がなかったのでちょっと日和ったというか。


それでも今回、トロンボーン経験者が3人揃ったので、また3rdパート(低音部)を吹くことになっていたりします…大丈夫か、自分。


そんなわけで、少しずつ練習をしているんですが。
今回吹いてみて思ったこと。



なんというか、わたくしはずっとトロンボーンが好きだったんだなと実感。



ものすごく意外だったんですけどね、本人的には。

ずっと、楽器は好きではないのだと思ってました。

凛とした立ち姿で楽器を吹く先輩に憧れて入部した中学のときも。
そして、くだらない理由で同級生へのいじめを繰り返していた馬鹿な男がOB会の中心になったことに憤り、OB会を辞めたときも。

いつでも「理由」はトロンボーンそれ自体とは何の関わりもないところにあったから。



久々に手にした楽器は、きちんと「鳴って」くれました。
6年間で叩きこまれた基礎はダテではなかったようです。

音楽室で。
渡り廊下で。
自転車置き場で。
学校近くの土手の下で。

練習していた日々があっさり脳裏によみがえりました。
楽器を吹くこと自体が楽しくて仕方なかった日々が。


好きなものが一つ増えました。
得した気分です。
posted by 夕顔 at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月29日

ブログはじめました

食欲というのは厄介なもので、突然フビライ・ハーン率いる元軍の如く襲いかかってきます。

食欲の対象は、大体において天下の駄菓子「ベビースターラーメン」。
いやもう、一種の依存症じゃないかと思うくらいに、わたくしはベビースターが好きです。
ないと落ち着きません。
最低でも三日に一袋は補給しないと血中ベビースター濃度(笑)が下がるらしく
一週間も食わないでいようものなら、禁断症状が出ます(汗)

夜中に突然ベビースターが食べたくなる。
それはコンビニに走れという、脳からの指令にほかならないわけで。

切羽詰った形相でコンビニに走る30代女性というのは、絵的にあまり美しいとは思えませんが、当人はそれなりに必死。

無事ゲットできてほっと一息ついてはたと気がつく。

もしかして、わたくしって人間失格…?


えーと。
ひかないで下さいね…?たらーっ(汗)

ここまでひどいのはベビースターだけです。
多分。


好きなもの、というとあとは冷やし中華なんですが。

冷やし中華…季節が終わってしばらく経ちますねぇ。


大体6月でしょうかね、そこここのラーメン屋さんの軒先に
「冷やし中華はじめました」というお決まりのビラが飾られるのは…
もちろん店内には、「冷やし中華あり▧」のポスター。
あれらを見ると、夏が来るんだなと思います。

でも、冷やし中華やめます、とか
冷やし中華ありませんとかって張り紙は見たことがないんですよね、わたくし。

「鍋焼きうどんはじめました」のポスターが実質「やめました」の告知の役割を担っているのではないか?と言うのは友人の説ですが
行間を読めない客が晩秋に「冷やし中華下さい」と言い出すんじゃないかと思うとかなり心配です。
って、うどん屋でもラーメン屋でもないわたくしが心配することもないわけですが。



要するに、始まりの挨拶は大事だ、という事ですね?



と言うことで、本日付でブログはじめました。夕顔と申します。

どうぞ、よろしゅう。
posted by 夕顔 at 01:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 好きなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。