そのダムは、さほど大きくはありません。
洪水でも渇水でも、テレビに映ることはほとんどありません。
役割をPRする施設もありません。
それでも私はそのダムに惚れました。
堤高100mに満たないながら、関東一の河川の本川に作られた「治水」を目的とするダムです。
奥州藤原氏の落人伝説が残る地で、ひっそりと下流を守る姿。
派手さはないけれど。
新しくもないけれど。
あまりにも寡黙に仕事をし続けるその姿に、惚れずにはいられませんでした。
いつか。
いつかこのダムの近くに住みたい。
そしてその機会はあっさりと訪れ
私はためらうことなく引越しを決意しました。
群馬の山奥に、ひっそりと谷を塞ぐダムがあります。
誰知らず、洪水を防ぎ、渇水に立ち向かう。
決して飾らず。
決して驕らず。
黙して語らず。
ダムの目的はFNP(洪水調節・不特定用水・発電)。
誇り高きFを掲げるそのダムの頭文字は、奇しくも同じF。
そのダムの名を、藤原ダムといいます。


夢のような楽しいひとときで、いまだに興奮がさめない感覚ですが、取り急ぎスタジオでの写真をブログにピックアップしましたのでご確認ください。
今後も情報交換など、よろしくお願いします。