異論は認めませんし受け付けませんw
四万川ダムは、利根川水系の二次支川、四万川に設けられた堤高89.5m、堤頂長330.0m、堤体積51万6千㎥の重力式コンクリートダム(普通の人が想像する、いわゆるダムの標準的な姿)。
その特徴は
・化粧型枠(積水化成のエスレンTYK「ランマット」による)
・水が青い
・堤体が白い
・ダム湖が小さい
・減勢工がステキ過ぎる
・夏季はえらく水が少なく感じる
という点があげられると思います。
一度行って頂ければお解りいただけると思うのですが、四万川ダムは非常に水が青いのです。
科学的にちゃんと証明されたわけではないのですが、現在のところ最も有力な説によると、
四万川ダム湖(奥四万湖)上流端あたりに湯の泉という温泉が湧いているところがあるのですが
そこの温泉水が湖水に流入することにより、水中の微粒子がレイリー散乱という現象を起こすのが原因と考えられるらしいです。
レイリー散乱については情報通信研究機構のサイトでの説明がわかりやすいと思いますので、興味のある方はご参照下さい。
ものすごーく噛み砕いて言うと、
1・水が青く見えるのは、水分子によって長波可視光である赤色が吸収されるからである。
2・レイリー散乱は、短波可視光である青色を、水中の微粒子がさらに散乱させることによって、より水を青く見せる効果を発揮する。
ということと考えていただいていいかな…(ええっ?さらにわかりにくい??)
で、温泉水由来の微粒子は溶け込んでるけど、四万川の水に有害物質は混入していなくて、
むしろ清流で有名な四国の四万十川に匹敵する綺麗さを誇ります。
要するに、綺麗で青い水なのです。
そしてその水を塞き止めている堤体は、まだ竣工後十数年と新しく、白っぽい。
白い堤体に青い水。
こんなダム、少なくとも群馬じゃ他にありません。
そして、四万川ダムの堤高はさっきも書きましたが89.5m。割と大きな重力式コンクリートダムです。
そのくせダム湖は大きくなくて、天端に立つとダム湖の最上流辺りまで見渡せてしまう。
さらに、夏場にこのダムに行った人は、あまりの水位の低さに驚くと思います。
ダムについて知らない人は渇水だと勘違いするんじゃないかってほど。
四万川ダムは上信越国立公園内にあります。
このダムの周辺も緑がゆたかです。
そんなところに白くて綺麗なダムがあるのに、もうちょっと水をためられないのか?と思う人もいるでしょう。
私も最初はそうでした。
でも、なぜ水が少ないのか?ということが問題なのです。
このダムは、水を少なくしておかなければならないダムなのです。
要するに、洪水調節のために容量を確保しているのですね。
逆に言うと、ここまで水位を下げておかなければならないほどの流入が見込まれるダムだということです。
四万川ダムの常時満水位(非洪水期において、この水位まで水をためておく)はEL(標高)751.5m。
夏季(洪水期)の水位(洪水期制限水位)はEL728.5m。
これだけでも23mの水位差があるわけですが、
洪水調節をするダムには、ここまでいっぱいいっぱい水を貯めこむことが可能である、ということを示すサーチャージ水位というものがあります。
四万川ダムのサーチャージ水位はEL764m。
サーチャージ水位から洪水期制限水位までの水位差は、実に35.5m
水の量に換算すると740万㎥であり、わかり易く東京ドームに換算すると6杯分(東京ドーム1杯分は約120万㎥)になります。
東京ドーム6杯分の水。
四万川ダムは、それだけの水を抑えるために作られているのです。


